装束に魅せられて

舞楽について

雅楽には楽器による演奏と伴奏に合わせた「舞」があります。
舞楽の演目は左方舞と右方舞に大きく分けられます。
また、舞人が身に着ける装束は主に、襲(かさね)装束、蛮絵(ばんえ)装束、別装束、童(わらわ)装束の4つに分けることができます。
舞と装束には密接な関係があり、装束による表現によって初めて舞楽は完成するのです。

左方舞

壮重かつ華麗

太陽を表す

samai
umai

右方舞

素朴な味わい

自然豊かな日本
の国土を表す

装束の紋様

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千鳥

千鳥

蝶

胡蝶

窠紋1

窠紋

窠紋1
龍

獅子

獅子

演目と装束

左方・走り舞
裲襠(りょうとう)装束(別装束)を身に纏います。

王(陵王)が美男子だったので、兵士たちがその容貌を見ようとし戦いの
士気が上がらないので、戦場では怖い面をつけて姿を隠し、勝利を収めた
という話に基づいていると言われています。
最もよく舞われ、親しまれている名曲です。

陵王

右方・平舞
蛮絵(ばんえ)装束を
身に纏います。

桃花の盛り、3月3日の節句のための演目とされています。寛元3年(1245)
の節句に後嵯峨天皇が曲水の宴を催していたら庭に霊獣である獅子が
降ってきたという不思議な話があります。
獅子の描かれた装束が関係しているのかもしれません。

桃李花

左方・童舞
童(わらわ)装束を
身に纏います。

音楽をつかさどる女神・妙音天(みょうおんてん)が極楽浄土で仏を供養
すると伝えられる鳥、迦陵頻伽(かりょうびんが)が集り舞うのを見て、
この曲を奏したといわれています。
銅拍子を両手に子供たちが飛び跳ねます。

迦陵頻
花左 花右 トリカブト